小児期だからこそできる
矯正治療 BECAUSE CHILDHOOD
小児矯正では、顎の成長を利用した「手術をせずに顎骨を広げる」治療ができます。顎の成長が止まったあとに顎骨を広げる場合、大がかりな手術が必要となり、それなりにリスクを伴いますが、小児矯正であれば手術をせずに安全に治療できます。
上下の顎骨のバランスは、噛み合わせやお顔の印象、顎関節への負担の大きさも左右するため、できるだけ早めに整えておくことをおすすめいたします。
TYPE 治療法の種類
マウスピース型の矯正装置
(マイオブレース)
将来の歯並びがきれいに整うようにお口周りの筋肉を鍛える治療法で、「気づいたらお口をポカンと開けている」「舌の位置が正しくない」といったお口周りの癖の改善に役立ちます。装置が柔らかい素材でできているため、粘膜にあたっても痛くありません。
装着時間は、日中2時間と夜間就寝時です。取り外しができるため、歯磨きなどのお手入れも今まで通り行えます。
固定式の拡大装置
上顎の歯列と顎骨を拡大する装置です。上顎の正中口蓋縫合の成長を促進させる効果があり、その結果として歯列や顎骨の拡大がみられます。
固定式により、お手入れが多少難しくなりますが、装着時間を気にする必要がありません。固定式の拡大装置を使用することで、鼻の周りの骨の形が整えられ、鼻詰まりが解消されやすいです。
床矯正
上顎の歯列と顎骨を拡大する装置です。固定式の拡大装置と異なる点は、取り外しが可能でお手入れを従来通り行えることです。装着時間を守らないと効果が得られないため、お子様の性格や生活環境などを考慮しながら、最適な治療法かどうかを判断します。
インビザラインファースト
インビザラインファーストは、成人矯正のマウスピース矯正と似た治療法で、透明なマウスピース型の装置を使用します。乳歯と永久歯が混ざっている時期に使用すると、その時点での歯並びを整えることができ、永久歯の生え方を誘導する効果も期待できます。
装着時間は、ほかの装置とくらべると長く、1日22時間の使用が必要です。お手入れや食事にかかる時間の調整が欠かせません。インビザラインファーストを使用する際は、追加で165,000円(税込)かかります。
アクティビティ・MFT
(筋機能療法)
お口周りの筋肉を鍛えるトレーニングです。特殊な装置を使用しないため、小さいお子様でも無理なく続けられます。唇や舌、頬の筋肉を鍛えると、噛む、飲み込むといった基本動作がうまくできるようになり、誤嚥(飲み込んだ食べ物が気管に入ること)の予防も期待できます。飲み込む機能が低下しやすいご高齢の方のリハビリにも効果的です。
矯正後のメンテナンス
矯正治療後は、定期的に歯並びや噛み合わせを確認する必要があります。お口周りの癖だけでなく、偏った食生活や頬杖、うつ伏せ寝など、日常生活の中には歯並びや噛み合わせが崩れる原因が多く隠れているため、意識して過ごすようにしましょう。
メンテナンスでは、虫歯や歯周病の有無の確認、特殊な機械を使ったクリーニング、ブラッシング指導などを行います。